失敗は許されない

今日も仕事が終わった。

ふぅぅ

疲れた。

ようやく自分の時間だ。

時刻は19時を回っている。

この時間になると
いつもの奴が顔を出す。

そう
飲酒欲求だ。

実は夕方くらいからすでに
チラリチラリとしているが
本格的にお目見えだ。

この欲求は抑える事は不可能だ。

抑える気もない。

身をゆだねている。

「さてと」

スッと臨戦態勢を整える。

車はいつものスーパーへ直行だ。

馴染みのスーパーの店内陳列に関して
尋常ならぬ把握をしている。

店内に入り買い物カゴを手に取る。

その目は今まさに獲物を獲らんとする
野生動物だ。

「まずは外から攻めるか」

おつまみコーナーへ行く。

ピーナッツを素早くカゴに入れる。

ピーナッツは素煎りピーナッツだ。

健康にいい。

隣にいるサラミ、
あたりめも瞬時にカゴへ。

「おっと、忘れるところだった」

ポテチを無言で取り込む。

お気に入りはピザポテトだ。

少々高いが大した問題ではない。

いかに失敗せず
お酒を飲むかが問題であって
お金は二の次三の次だ。

保険も必ず
かけておかなければいけない。

もし何かあったら
とんでもないことになる。

取り返しがつかない。

魚肉ソーセージ、さけるチーズ、竹輪。

保険の三種の神器。

この三種の神器は心強い。

「次は本丸だ」

お惣菜コーナーが見えてきた。

神々しく輝いている。

このスーパーは20時を回っても
お惣菜が豊富だ。

眼光が鋭く光る。

「カップサラダか‥」

まずは手始めにやっつける。

空気を吸うようにカゴへサラダを入れる。

揚げ物だ。

大量の揚げ物。

お腹はしっかり計算して空かせてある。

お口から手が出てきそうなほどだ。

「アジフライだな‥」

魚だ。

健康にいい。

「なに!?鳥の竜田揚げだと?
しかも出来立てと書いてある!」

自然の摂理には逆らえない。

ゆっくりと感じた。

しかしそれは刹那の出来事であった。

気づいた時にはすでにそれはあった。

アジフライ

鳥の竜田揚げ

うずら串フライ

デカ盛りチキン南蛮弁当。

「そろそろ潮時だな」

レジへ向かう途中
神のいたずらか
出会ってはいけない者に出会ってしまう。

豚キムチラーメン。

「ふっふっふっ
勘弁してくれよ」

出会い頭に叩き切る。

ビール500ml✖️6

こいつは意識しなくとも
常に私の隣だ。

「ありがとうございます。

3,620円になります」

腰が砕けそうになる。

しかし勝利は約束された。

そう
私は成功したのだ。

今宵の宴に。

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